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ミラノのワケ

Crespi d'Adda

ミラノから車で40分くらいの世界遺産のちいさな村、クレスピダッダに行ってきた。
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“クレスピ”とは、綿織物工場主だった家族の名前。クレスピダッダとはイタリア語で「アッダ川のクレスピ」という意味。19世紀末、アッダ川の川岸に“労働の理想郷”を実現した村である。
もともと何も存在しなかった土地に、工場主が、綿織物工場を中心に工員とその家族のために村をつくり、庭と家庭菜園付の一戸建住宅と、必要な全ての施設を提供した。
現在も当時そのままの状態で、当時と同様のめぐまれた自然環境の中に村が保存されていることに世界遺産に認定されたらしい。





村には工場で働く工員のみが住むことができ、病院、学校、教会、店、公園、プール、洗濯場、墓地など生活に必要な全てがそろい、全てが会社負担だったそう。
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一般工員の住居。現在はその子孫が住んでいる。きれいに塗り替えている家もあればそうでない家も。同じ大きさの家が何軒も連なる。
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一般工員住宅でさえこの立派さ。真四角のシンプルな家だが周囲が庭に囲まれていて機能的。
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さらに奥へ行くと役員の高級住宅が立ち並ぶ。石造りの本家と離れまであり、広ーい庭に独立ガレージ付き!この日も、馬で散歩という贅沢な暮らしを伺い見ることができた。
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この村はイタリア初の近代的な公共イルミネーションのある村だった。
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村の中心にある工場の煙突。この工場は2、3年前までは、一部でジーンズを作っていたらしいが、現在は機能していない。
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工場の建築様式はロンバル ディアネオゴシック様式と呼ばれるもの
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公園の立ち木

ちなみに、車の愛好者だったシルビオ・ベニーニョ・クレスピは、1920年代に、イタリア初の自動車専用道路の建設を推進するとともに、モンツァのレーシングサーキットを建設したらしい。



by matsu-milano | 2011-01-02 13:30 | 旅行

家族4人で渡伊           2年間の留学生活ミラノよりデザイン・建築を中心に生活情報を交えて紹介
by matsu-milano
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